今回は、バーボンよりもクセが少なくて飲みやすい、テネシーウイスキーのおすすめ11銘柄をランキング形式で紹介します。
テネシーウイスキーといえば、ジャックダニエルが有名ですが、ジャックダニエルにも「シングルバレル」や「ジェントルマンジャック」など色んな種類があり、それぞれで味がかなり違います。
本記事では、各銘柄の味わいやどんな人におすすめかを分かりやすく紹介していきます。
また、バーボンとの違いも分かりやすく紹介します。
この記事の監修者
能美 博貴(西武百貨店の元バイヤー)
西武百貨店で8年間、酒類の商品企画・開発・仕入業務を担当。ウイスキー文化研究所(ウイスキーコニサー)認定資格「ウイスキープロフェッショナル」保有
【テネシーウイスキー】筆者おすすめの銘柄
ジャックダニエル ジェントルマンジャック
3,386円 750ml
この銘柄は、ジャックダニエル蒸留所で製造されるテネシーウイスキーです。数あるラインナップのなかでも甘味が強く、飲みやすい銘柄です。
バニラの濃厚で甘い香り、メープルやキャラメルの甘味、クセのない飲みやすさがおすすめのポイントです。
ジャックダニエルのシリーズは「チャコールメローイング」という木炭を用いてウイスキーを濾過する製法が一般的なバーボンなどと異なる点です。
これによって雑味がなくなって甘味が引き立つのですが、ジェントルマンジャックは濾過を2回行うため、通常のジャックダニエルよりメープルの風味が強いのが特徴です。
Amazonでも「ジャックダニエルより甘みが強い」「12年物のスコッチと比べても美味しい」などと高評価のコメントが多い人気商品です。
タップできる目次
テネシーウイスキーとは?
テネシーウイスキーはアメリカンウイスキーの1つで、バーボンとほぼ同じ製法、原料で製造されます。
テネシー州で製造されており「原料となるトウモロコシの比率が51%以上」など、アメリカの定義で細かく規定されています。
バーボンとの違いを簡単に言うと、バーボンの規定に「テネシー州での製造」と「チャコール・メローイング製法でつくられていること」が加わっています。
チャコール・メローイング製法とは、「ニューポット」と呼ばれる樽熟成前のウイスキー原酒を木炭で濾過する製法のことです。
ウォッカの製造でも用いられる製法ですが、原酒から不要なフレーバーを除去できる効果があります。
テネシーウイスキーとバーボンの違い
テネシーウイスキーとバーボンの違いは?両者の定義を見てみましょう。
種類 | テネシーウイスキー |
バーボンウイスキー |
製造国 | アメリカ (テネシー州) |
アメリカ (主にケンタッキー州) |
原料 | トウモロコシが 主原料(51%以上) |
|
蒸溜 | ・ビアスチル ・ダブラー |
|
樽 | 内面を焦がした ホワイトオークの新樽 |
|
その他 | チャコール・メローイング製法で 造られることが条件 |
なし |
バーボンウイスキーとして認定されるには、次の4つの条件を満たす必要があります。
- 米国で製造されたものであること。
- 原料のトウモロコシの割合が51%以上であること。
- 蒸留時のアルコール度数が80%以下、ボトリング時のアルコール度数が40%以上であること。
- 中身を焦がした新樽で2年以上熟成させたものであること。
テネシーウイスキーの定義では、上記にさらに2つの条件が加わります。
- テネシー州で製造されていること。
- 「チャコール・メローイング製法」でつくられていること。
写真で見るチャコールメローイング製法の工程
例として、ジャックダニエル蒸溜所における実際の木炭ろ過工程について解説します。
1.木炭にする前のサトウカエデ
2.サトウカエデを燃やして木炭を作っているところ
3.木炭になったサトウカエデ
4.ウイスキーを濾過するタンクに炭をいれる
蒸溜所では毎日、メープルシロップの原料となるサトウカエデの木を燃やして「木炭」を作ります。
その木炭をタンクの内側に敷き詰め、長さ約3.3メートルの炭の層を作ります。
タンクの上部にはパイプが通っており、蒸留されたばかりのニューポットが一滴ずつ炭の中に落とされ、数日間かけてゆっくりとろ過されます。
濾過された液体は、熟成のために樽に充填されます。
木炭濾過によって得られるメリット
木炭濾過することによって、不純物、特に不快な風味の原因となる化合物や、溶剤のような臭いを放つ成分を減少させることができます。
ジャックダニエル蒸溜所のマスター・ディスティラーであるクリス・フレッチャー氏は、「木炭濾過の主な影響は、油っぽい口当たりと粗いとうもろこしの風味が軽減される」と述べています(LINCOLN COUNTY PROCESS: CHARCOAL MELLOWING IN TENNESSEE)。
また、「木炭濾過により、発酵と樽熟成によって与えられた他のフレーバーの一部を際立たせることができる」と述べています。
これは、不要なフレーバーが除去される分、相対的に他のフレーバーが強く感じられる、と解釈できます。
重要なのは、このプロセスによってウイスキー自体にフレーバーや甘味が加えられることはない、ということ。
ネガティブな香味を取り除き、ウイスキー本来の美味しさを引き立てるための工程である、というのがポイントです。
テネシーウイスキーはクセが少なく初心者でも飲みやすい
テネシーウイスキーの滑らかな味わいや、まろやかさはバーボンに近いですが、バーボンほどきつい香りがなく、接着剤のようなくせのある香りが少ないのが特徴です。
そのため、「バーボンの味は好きだけど香りが苦手」という方や、甘いお酒が好きな方におすすめです。
テネシーウイスキーおすすめ銘柄の比較一覧表
一覧表は「おすすめ順」と「安い順」「Amazon、楽天の評価数順」で見ることができます。
「安い順」は、100mlあたりの価格が安い順でランキング順位を決定しています。
順位 | 商品名 |
商品画像 |
価格 内容量 |
100ml あたり |
評価数 |
味わい | アルコール 度数 |
熟成期間 |
1 | ジャックダニエル ジェントルマンジャック |
3,386円 750ml |
451円 | 305件 | クセがなくて甘味が強い。 初心者でも飲みやすい |
40% | ノンエイジ | |
2 | ジャックダニエル シングルバレル |
6,028円 700ml |
861円 | 5,482件 | 複雑な風味と力強い味わい。 飲み慣れた人におすすめ |
45% | ノンエイジ | |
3 | ジャックダニエル | 2,554円 700ml |
365円 | 1,240件 | バランスのとれた味わい。 甘口で濃厚 |
40% | ノンエイジ | |
4 | ジャックダニエル テネシーハニー |
2,524円 700ml |
361円 | 3,937件 | ジャックダニエルに蜂蜜の風味を ブレンドしたリキュール |
35% | ノンエイジ | |
5 | ジョージ・ディッケル No.8 | 6,000円 750ml |
800円 | 8件 | ジャックダニエルより複雑な味わい シナモン、パインの香味が印象的 |
40% | ノンエイジ | |
6 | ジョージ・ディッケル No.12 | 7,900円 750ml |
1,053円 | 5件 | 樽のウッディな香味が強く フルーティー |
45% | ノンエイジ | |
7 | ジャックダニエル ホワイトラビット サルーン |
6,118円 700ml |
874円 | 19件 | 通常のジャックダニエルより スパイス感が強い |
43% | ノンエイジ | |
8 | ヘブンズドア テネシーウイスキー |
11,960円 750ml |
1,595円 | - | バニラと蜂蜜の甘い風味 ほどよいスパイス感 |
46% | ノンエイジ | |
9 | アンクル・ニアレスト 1856 プレミアム・テネシーウイスキー |
8,500円 750ml |
1,133円 | - | 美味しい高級銘柄、ギフトにもおすすめ | 50% | ノンエイジ | |
10 | ジャックダニエル ゴールド | 9,897円 700ml |
1,414円 | 650件 | 美味しい高級銘柄、ギフトにもおすすめ |
40% | ノンエイジ | |
11 | ジャックダニエル シナトラセレクト |
19,999円 1000ml |
2,000円 | 10件 | 美味しい高級銘柄、ギフトにもおすすめ |
45% | ノンエイジ |
順位 | 商品名 |
商品画像 |
価格 内容量 |
100ml あたり |
評価数 |
味わい | アルコール 度数 |
熟成期間 |
1 | ジャックダニエル テネシーハニー |
2,524円 700ml |
361円 | 3,937件 | ジャックダニエルに蜂蜜の風味を ブレンドしたリキュール |
35% | ノンエイジ | |
2 | ジャックダニエル | 2,554円 700ml |
365円 | 1,240件 | バランスのとれた味わい。 甘口で濃厚 |
40% | ノンエイジ | |
3 | ジャックダニエル ジェントルマンジャック |
3,386円 750ml |
451円 | 305件 | クセがなくて甘味が強い。 初心者でも飲みやすい |
40% | ノンエイジ | |
4 | ジョージ・ディッケル No.8 | 6,000円 750ml |
800円 | 8件 | ジャックダニエルより複雑な味わい シナモン、パインの香味が印象的 |
40% | ノンエイジ | |
5 | ジャックダニエル シングルバレル |
6,028円 700ml |
861円 | 5,482件 | 複雑な風味と力強い味わい。 飲み慣れた人におすすめ |
45% | ノンエイジ | |
6 | ジャックダニエル ホワイトラビット サルーン |
6,118円 700ml |
874円 | 19件 | 通常のジャックダニエルより スパイス感が強い |
43% | ノンエイジ | |
7 | ジョージ・ディッケル No.12 | 7,900円 750ml |
1,053円 | 5件 | 樽のウッディな香味が強く フルーティー |
45% | ノンエイジ | |
8 | アンクル・ニアレスト 1856 | 8,500円 750ml |
1,133円 | - | 美味しい高級銘柄、ギフトにもおすすめ | 50% | ノンエイジ | |
9 | ジャックダニエル ゴールド | 9,897円 700ml |
1,414円 | 650件 | 美味しい高級銘柄、ギフトにもおすすめ | 40% | ノンエイジ | |
10 | ヘブンズドア テネシーバーボン |
11,960円 750ml |
1,595円 | - | バニラと蜂蜜の甘い風味 ほどよいスパイス感 |
46% | ノンエイジ | |
11 | ジャックダニエル シナトラセレクト |
19,999円 1000ml |
2,000円 | 10件 | 美味しい高級銘柄、ギフトにもおすすめ | 45% | ノンエイジ |
No | 商品名 |
商品画像 |
価格 内容量 |
100ml あたり |
評価数 |
味わい | アルコール 度数 |
熟成期間 |
1 | ジャックダニエル シングルバレル |
6,028円 700ml |
861円 | 5,482件 | 複雑な風味と力強い味わい。 飲み慣れた人におすすめ |
45% | ノンエイジ | |
2 | ジャックダニエル テネシーハニー |
2,524円 700ml |
361円 | 3,937件 | ジャックダニエルに蜂蜜の風味を ブレンドしたリキュール |
35% | ノンエイジ | |
3 | ジャックダニエル | 2,554円 700ml |
365円 | 1,240件 | バランスのとれた味わい。 甘口で濃厚 |
40% | ノンエイジ | |
4 | ジャックダニエル ゴールド | 9,897円 700ml |
1,414円 | 650件 | 美味しい高級銘柄、ギフトにもおすすめ | 40% | ノンエイジ | |
5 | ジャックダニエル ジェントルマンジャック |
3,386円 750ml |
451円 | 305件 | クセがなくて甘味が強い。 初心者でも飲みやすい |
40% | ノンエイジ | |
6 | ジャックダニエル ホワイトラビット サルーン |
6,118円 700ml |
874円 | 19件 | 通常のジャックダニエルより スパイス感が強い |
43% | ノンエイジ | |
7 | ジャックダニエル シナトラセレクト |
19,999円 1000ml |
2,000円 | 10件 | 美味しい高級銘柄、ギフトにもおすすめ | 45% | ノンエイジ | |
8 | ジョージ・ディッケル No.8 | 6,000円 750ml |
800円 | 8件 | ジャックダニエルより複雑な味わい シナモン、パインの香味が印象的 |
40% | ノンエイジ | |
9 | ジョージ・ディッケル No.12 | 7,900円 750ml |
1,053円 | 5件 | 樽のウッディな香味が強く フルーティー |
45% | ノンエイジ | |
10 | ヘブンズドア テネシーバーボン |
11,960円 750ml |
1,595円 | - | バニラと蜂蜜の甘い風味 ほどよいスパイス感 |
46% | ノンエイジ | |
11 | アンクル・ニアレスト 1856 | 8,500円 750ml |
1,133円 | - | 美味しい高級銘柄、ギフトにもおすすめ | 50% | ノンエイジ |
テネシーウイスキーおすすめランキング6銘柄
1.ジャックダニエル ジェントルマンジャック
3,386円 750ml
クセがなくて甘味が強い。初心者でも飲みやすい
ジャックダニエルの製法の特徴であるチャコールメローイングを通常1回のところ、熟成の後にもう1度行ってつくられるのがこのジェントルマンジャックです。
通常のジャックダニエルよりも雑味が少なくて、バニラ、メイプル、キャラメルの甘味とバナナのフルーティーな香味が際立っています。
また、バーボンで感じやすい「接着剤のような風味」もないので、初心者に非常におすすめのテネシーウイスキーです。
度数 | 40% |
熟成期間 | ノンエイジ |
2.ジャックダニエル シングルバレル
6,028円 700ml
複雑な風味と力強い味わい。中級者におすすめ
「ジャックダニエル シングルバレル」は、フルーティーな旨みが凝縮されていて、通常のジャックダニエルよりも味がはるかに濃いのが特徴です。
ウイスキーは通常、複数の樽の原酒をブレンドしてつくりますが、「シングルバレル」と表記されているものは、1つの樽の原酒のみを使用してつくられています。
そのため、樽の香味をしっかり味わえるものが多く、熟成感のある美味しさがあります。
全体的に樽由来のウッディ感があり、バニラやバナナのような風味が強く出ています。フルーティーな酸味も微かに感じられ、キャラメルの香ばしさ、スパイス感など複雑な風味が色濃く味わえます。
アルコール度数は45%なのでストレートでも飲みやすく、ロックで飲むのもおすすめです。
度数 | 45% |
熟成期間 | ノンエイジ |
3.ジャックダニエル
2,554円 700ml
バランスのとれた味わいで飲みやすく甘口
ジャックダニエルのシリーズで代表的なスタンダード商品がこのジャックダニエルブラックです。
「Old No.7」表記がされていることから「オールド7」ともよばれています。
メイプルやキャラメルの甘い香り、バニラの甘味の中にオーク樽由来の風味もほのかに感じます。ストレート、ハイボール、どんな飲み方でも美味しいです。
また、コーラで割る「ジャックコーク」にすると、メロンのようなフレーバーが引き立ち、カクテルのように味わえます。
ジェントルマンジャックがすっきりと飲みやすいのに対して、通常のジャックダニエルは同価格帯のウイスキーと比較してコクが強いので、濃厚な味わいを求める人におすすめです。
度数 | 40% |
熟成期間 | ノンエイジ |
4.ジャックダニエル テネシーハニー
2,524円 700ml
甘口のウイスキーが好きな人におすすめ
テネシーハニーは、ジャックダニエルをベースに蜂蜜の風味を加えたフレーバードウイスキーで、法律上はリキュールと分類されています。
蜂蜜の甘味だけでなく、ナッツの香ばしい風味も味わえます。口当たりも滑らかですが、やはり甘味はかなり強いので通常のウイスキーのように楽しむのは少々無理があります。
基本的にはソーダやジンジャーエール、カロリーオフのコーラで割ったりするのがおすすめです。
甘口でアルコール度数が少ないので、ウイスキーに慣れていない人でもチャレンジしやすいと思います。
度数 | 35% |
熟成期間 | ノンエイジ |
5.ジョージ・ディッケル No.8
6,000円 750ml
ジャックダニエルより複雑な味わい
ジョージ・ディッケルはテネシーウイスキーにおいて、ジャックダニエルに次ぐ規模の大きい「カスケードホロウ蒸留所」で製造されています。
チルド・メイプル・メロウィングとよばれる製法を用いていて、正直ジャックダニエルより雑味が少なく、甘味が引き立っていて美味しいです。
青リンゴ、蜂蜜、シナモン、キャラメル、パインなどの香味が複雑に混じり合っていて、ジャックダニエルよりも奥行きを感じます。
かなり美味しいですが日本では入手困難です。まれにメルカリなどのフリマサイトで出品されることがあります。売価は6000円〜8000円が相場なので、6000円前後で買えるならお得です。
度数 | 40% |
熟成期間 | ノンエイジ |
6.ジョージ・ディッケル No.12
7,900円 750ml
樽のウッディな香味が強くフルーティー
ジョージ・ディッケル No.12も、カスケードホロウ蒸留所がつくるウイスキーで、年数表記はありませんが、10年以上熟成された原酒が使われています。
樽由来のウッディー感がかなり強く、りんごやバニラなどのフルーティーさと甘味、シナモンのスパイス、ドライフルーツの熟成感があります。
加水もNo8より抑えられているため、フレーバーの情報量が多いのが特徴的です。
こちらも日本では流通量が少ないため、値段が高いですが、テネシーウイスキーが好きな人なら一度は飲む価値があると思います。
度数 | 45% |
熟成期間 | ノンエイジ |
高級なテネシーウイスキー5銘柄
7.ジャックダニエル ホワイトラビット サルーン
6,118円 700ml
通常のジャックダニエルよりスパイス感が強い
ホワイトラビット サルーンは、ジャックダニエルが蒸溜所のあるリンチバーグで経営していた酒場の名称をつけたウイスキーで、開店120周年を記念してつくられた限定品です。
内容量はレギュラーのオールド7と同じですが、アルコール度数が43度と少し高めになっているため、飲み応えを感じます。
メイプルの甘い香りとメロンのフルーツの風味もありますが、通常のジャックダニエルよりもスパイス感が強くなっていて、後味がやや辛めです。
通常のジャックダニエルよりも複雑な風味が楽しめます。
度数 | 43% |
熟成期間 | ノンエイジ |
8.ヘブンズドア テネシーバーボン
11,960円 750ml
バニラと蜂蜜の甘い風味、ほどよいスパイス感
ミュージシャンのボブ・ディランが2015年に手がけたウイスキーブランド「ヘブンズドア」から、テネシーウイスキーのコンセプトで作られたバーボンです。
ウイスキーブランド「エンジェルズ・エンヴィー」の創設者とのコラボで生まれたウイスキーです。年数表記はありませんが、8年以上熟成された原酒を使っています。
樽由来のバニラと蜂蜜の甘い風味、ほどよいスパイス感が感じられます。度数が46%と高くなっているので、重厚な味わいに仕上がっています。
高級なテネシーウイスキーなので、自分へのご褒美やプレゼントにおすすめです。
度数 | 46% |
熟成期間 | ノンエイジ |
9.アンクル・ニアレスト 1856プレミアム
8,500円 750ml
世界的に評価される高級銘柄
ニアレストグリーン蒸留所で製造される「アンクル・ニアレスト1856」は8~14年熟成の樽をブレンドした、2017年に発売されたばかりのプレミアムウイスキーです。
ジャックダニエルにウイスキー作りを教えたといわれる元奴隷黒人「ネイサン・グリーン氏」に敬意を払い、彼のレシピを再現してつくられたウイスキーで、発売後すでに多くの賞を受賞するほど、美味しさを高く評価されています。
3回にわたるメイプルチャコールメローイングでつくられていて、蜂蜜、キャラメル、あんず、パイナップルの甘味、シナモン、胡椒のようなスパイス感があります。
度数が50%と高いため原酒そのものに近い味わいが感じられます。通常のジャックダニエルをより濃厚にしたような味わいになっています。
度数 | 50% |
熟成期間 | ノンエイジ |
10.ジャックダニエル ゴールド
9,897円 700ml
雑味がなくすっきりした味わいで甘口
ジャックダニエルのこだわりを維持したまま、チャコールメローイングと熟成をそれぞれ2度行う、という手間をかけてつくられたのが「No.27」の表記があるゴールドです。
スタンダードより手がかかっているゴールドは、味の方向性がジェントルマンジャックに似ていて、雑味がなくすっきりした味わいで甘口に仕上がっています。
アルコール度数が低いので、初心者でも飲みやすいウイスキーです。ボトルも高級感があるので、飲み慣れていない人へのギフトとしてもおすすめです。
度数 | 40% |
熟成期間 | ノンエイジ |
11.ジャックダニエル シナトラセレクト
19,999円 1000ml
ジャックダニエルの最高級品。シナトラ樽で熟成
ジャックダニエルの最高級品「シナトラセレクト」は、ジャックダニエルを愛飲していた「フランク・シナトラ」に敬意を称し、製造されたウイスキーです。
この銘柄は、「シナトラ樽」と呼ばれる、通常の熟成樽にはない「溝」がある樽で熟成されているのが、他のジャックダニエルとの違いです。
この樽の違いによってスパイシーな風味、オーク、わずかにフルーティーさが加わっていて、後半にはビター感が心地よく漂います。
アルコール度数は45%とちょうどいい具合に加水が調整されているため、ストレートでも飲みやすく、樽由来の深みのある味わいが楽しめます。
テネシーウイスキーの中でも非常に高級な銘柄なので、ギフトにもおすすめです。
度数 | 45% |
熟成期間 | ノンエイジ |
ウイスキーの売れ筋ランキング
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テネシーウイスキーの蒸溜所一覧
テネシーウイスキーの蒸溜所一覧を簡単にまとめました。
ジャックダニエル蒸留所
ジャックダニエル蒸留所は、1866年にテネシー州リンチバーグのケーヴ・スプリングの洞窟近くに設立されました。
この洞窟から湧き出る天然水は、不純物を含まずミネラルが豊富に含まれており、ジャックダニエルのウイスキーはこの水で今日もつくられています。
1864年にウイスキー作りを学んだジャックは、当時価値がないとも思われていたこの場所に投資して蒸留所を設立したといわれています。
エリア | テネシー州 |
---|---|
設立年 | 1866年 |
所有者 | ブラウン・フォーマン社 |
仕込み水 | Cave Spring Hollowのライムストーンウォーター |
蒸溜所ツアー | あり |
カスケードホロウ蒸留所
次に紹介するのは、ジョージ・ディッケルを製造するカスケードホロウ蒸留所。
もともと商いをビジネスにしていたドイツからの移民ジョージ・ディッケル。
彼がテネシー州コーヒー群に設立された蒸留所の株を買ったことが始まりともいわれているこの蒸留所では、カスケードスプリング(cascade spring)からの水を使用してウイスキーがつくられています。
カスケードスプリングとは、ユタ州の観光地として有名なアルペンループ沿いにある大きな泉です。
カスケードホロウ蒸留所は、禁酒法による製造の中断、経営者の交代など紆余曲折がありながらも復活し、伝統を受け継いだウイスキーが守り続けられています。
エリア | テネシー州 |
---|---|
設立年 | 1877年 |
所有者 | ディアジオ社 |
仕込み水 | カスケードスプリングからの水 |
蒸溜所ツアー | あり |
ニアレストグリーン蒸留所
アンクルニアレストを製造する「ニアレストグリーン蒸留所」は、テネシーウイスキーの製造方法をつくったといわれている、ネイサン・ニアレスト・グリーンに敬意を払い設立されました。
当時の製法を再現して復活させたウイスキーは、2017年の設立後すでに多くの賞を受賞しています。
解放奴隷であり、ジャックダニエル蒸留所の初代マスターディスティラーにもなった彼の功績は、今やウイスキー好きの中で知らない人はいないでしょう。
エリア | テネシー州 |
---|---|
設立年 | 2017年 |
所有者 | フォーン・ウィーバー |
蒸溜所ツアー | あり |
テネシーウイスキーの歴史
アメリカはその昔ヨーロッパからの植民地時代が長く、その中でウイスキーは伝わりました。
1775年からの独立戦争に発展した際、原料である大麦のコストや輸送の問題から、生産が盛んであるライ麦を使ったウイスキー作りが考案され、生まれたのが「ライ・ウイスキー」です。
戦後、アメリカでは税金確保のためにウイスキーに課税を行ったため、ウイスキー生産者たちは重税から逃れるために当時管轄外であったケンタッキー州やテネシー州に逃げていきます。
そして、トウモロコシを原料にした「バーボン・ウイスキー」が誕生しますが、1861年にアメリカ内で南北戦争が勃発した際に、ケンタッキー州とテネシー州が敵味方に分かれてしまい亀裂が入ることになります。
戦後敗北側となったテネシー州は対抗心から独自でウイスキーを育て、「テネシーウイスキー」を誕生させました。
人とは違う自分のやり方を貫いた「ジャックダニエル」
ジャックダニエル(本名:ジャスパー・ニュートン・“ジャック”・ダニエル)は1850年(1846年の説もあり)に、アメリカのテネシー州で13人兄弟の末っ子として生まれます。
家が貧乏だったことから、酒の蒸留所を営む牧師に預けられ、後にその蒸留所を譲り受けます。
当時、アメリカでは南北戦争の真っ只中でしたが、その中でジャックは蒸留の技術を積み上げて、若年にして自分の蒸留所を設立しました。
彼の性格はウイスキーボトルの形状の理由にしたほど、自ら認める「四角四面」であったそうです。
四角四面とは真面目なイメージもありますが、堅物、頑固、面白味がない性格として知られます。
そのような性格からか、ものづくりでも「あくまで人とは違う自分のやり方」に強いこだわりをもっていたといわれています。
純粋な天然水を使うために東京ドーム30個分くらいの土地を買って水源を確保したり、自社製の樽や木炭を用い、蒸留したウイスキーを濾過するという独自の製法を生み出していきます。
ウイスキーを作るには莫大な費用がかかり、閉鎖や効率化した製造方法に切り替える蒸留所がある中、ジャックは頑なに独自のやり方を貫きました。
また南北戦争後、ケンタッキー州に敵対心をもっていたジャックは、自ら作るウイスキーに対して「バーボンではない」と頑なに主張。
そのプライドは、ウイスキーボトルの「テネシーウイスキー」という大きなラベルにも表れているように感じます。
テネシーウイスキーに似ているバーボン
以下の記事では、テネシーウイスキーと同じように甘口で飲みやすいバーボンをまとめています。
詳しくは「本当に美味しいバーボンウイスキーおすすめ人気ランキング44銘柄【2024年】」をご覧ください。
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本当に美味しいバーボンウイスキーおすすめ人気ランキング44銘柄【2024年】
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