今回は、ハイボールに合うバーボンおすすめランキング12選を紹介します。
バーボンは銘柄によって香味の印象が大きく変わるため、ハイボールにしたときの印象もやはり銘柄によって違ってきます。
また、個人の好みによってもおすすめが変わってくるため、今回は184名の男女にアンケートをとった結果をランキング形式で発表したいと思います。
SAKELOG管理人
山口 誠一郎
ベイカーズ、ワイルドターキーレアブリード、ミクターズ、ノアーズミルなどが特に好きです。イタリア「Caffè Arena Roma」元バールマン。
筆者おすすめのハイボールに合うバーボンはこれ!
まずはじめに、僕がおすすめするハイボール用のバーボンを紹介します。
エヴァン・ウィリアムス ブラックラベル
2,334円 750ml
日本では有名ではないものの、実はジムビームに次ぐ世界第2位の販売本数を誇る大人気のバーボンです。
ジャックダニエルに似たようなコクと甘味、メーカーズマークに似たキレの良さが楽しめます。
バーボン特有のセメダインのような香りが少なく、キャラメル、はちみつの甘み、ほんのり青リンゴの爽快感、後味にシナモンのスパイス感を程よく感じます。
アルコール度数はちょっと高めの43度なので、ストレートで飲むと強めの味わい、ハイボールにするとピリピリっとしたアルコールの刺激が良いアクセントになります。
ジムビームと比較して味がしっかりしているので、ハイボールにしてもウイスキー本来の味が崩れにくいのがポイントです。
価格も2,000円台で買えるので、ジムビームよりも重厚な味わいを求める人におすすめです。
度数 | 43.3% |
熟成期間 | ノンエイジ |
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184名を対象としたアンケートを実施した結果!
2023年10月18〜19日の2日間にわたって、日本に住む20〜80代までの男女184名を対象に、「ハイボールにおすすめのバーボンは?」というアンケートを実施。
その結果、もっとも「ハイボールにおすすめ」という回答数が多かったバーボンは「ジムビーム」でした。
アンケートの結果を一覧表にまとめました。
順位 | 回答数 | 商品名 |
商品画像 |
価格 内容量 |
100ml あたり |
評価数 | 味わい | 度数 | 熟成期間 |
1 | 54 | ジムビーム |
2,300円 1000ml |
230円 | 400件 | 全体的にドライで辛口な印象 ハイボールは初心者にもおすすめ |
40% | ノンエイジ | |
2 | 25 | メーカーズマーク |
2,745円 700ml |
392円 | 996件 | まろやかでやさしい甘味としっかりとした飲み応え ウイスキー慣れした人におすすめ |
45% | ノンエイジ | |
3 | 24 | ワイルドターキー スタンダード |
2,290円 700ml |
327円 | 401件 | ハチミツ、バナナ、バニラの香り パンチの効いた刺激的な味わい |
40.5% | ノンエイジ | |
4 | 20 | フォアローゼズ | 2,045円 700ml |
292円 | 259件 | バラのような華やかな風味が特徴 コスパがよく、リピーターも多い |
40% | ノンエイジ | |
5 | 17 | I.W.ハーパー ゴールドメダル | 2,205円 700ml |
315円 | 499件 | バニラのような香りと甘みが印象的 初心者でもやさしいコクで飲みやすい |
40% | ノンエイジ | |
6 | 15 | ジャック ダニエル |
4,900円 1750ml |
280円 | 1,280件 | メイプルのような風味が豊かで濃厚な甘味 ロックやハイボールにおすすめ |
40% | ノンエイジ | |
7 | 7 | オールド クロウ | 1,776円 700ml |
254円 | 224件 | コーン比率が非常に高く、爽やかな風味 複雑な味わいがバランスよく飲みやすい |
40% | ノンエイジ | |
8 | 6 | アーリータイムズ ホワイト | 1,735円 700ml |
248円 | 57件 | 厳密にはアメリカン・ブレンディッド・ウイスキー 主張しすぎない甘さ。後味のビター感が強い |
40% | ノンエイジ | |
9 |
4 | エヴァン・ウィリアムス ブラックラベル |
2,334円 750ml |
311円 | 678件 | まろやかな口当たり 世界第2位の販売量を誇るバーボン |
43.3% | ノンエイジ | |
9 同率 |
4 | イエローローズ オブ テキサス スタンダード |
2,277円 700ml |
325円 | 26件 | オーソドックスな味わいと 軽い口当たり |
40% | ノンエイジ | |
9 同率 |
4 | Knob Creek ノブ クリーク | 4,285円 750ml |
571円 | 154件 | バニラのようなしっかりとした甘味と芳醇なコク ウイスキー慣れの人向き |
50% | 9年 | |
9 同率 |
4 | ファイティング コック | 2,222円 750ml |
296円 | - | 甘みの中にアルコールの刺激。 ローストしたナッツの風味 |
51.5% | ノンエイジ |
ジムビームは業務用の4Lサイズなども販売されており、100mlあたりの単価が安いので、コスパ重視の人にも支持された結果です。
ここから、各バーボンの特徴とアンケートの回答内容をお伝えしていきます。
ハイボールに合うバーボンおすすめランキング12選!
1位.ジムビーム
2,414円 1000ml
コスパ最強、バニラのような甘味が高評価のハイボール用バーボン
バーボンといえば、ジムビームを思い浮かべる人が多いほど世界的に人気の銘柄です。
「ジムビームで飲むハイボールが1番好き」と答えた方は54人で、2位のメーカーズマーク(回答数25人)を大きく差をつけました。
コーン由来の甘味のある風味と飲みやすさが特徴のバーボンで、ハイボールにするとほんのりとした甘味があり、ドライでスパイシーな味わいも楽しめます。
若いウィスキーなので、ストレートで飲むとアルコールのピリッとした刺激があり、辛口で苦味が強い印象ですが、炭酸割りにすることで刺激が和らいで、バニラのような甘い風味が引き立ちます。
軽やかな味わいなので、洋食と合わせやすいです。アンケートでは、クセのない飲みやすさと、価格が手頃で入手しやすい点を評価する人が多かったです。
度数 | 40% |
熟成期間 | ノンエイジ |
2位.メーカーズマーク
2,935円 700ml
ハイボールにすることでバーボン特有のクセがマイルドに
第2位のハイボール用バーボンは、特徴的なボトルが目を惹く「メーカーズマーク」で、25人がおすすめした銘柄です。
こちらは他のバーボンと異なり、ライ麦のかわりに甘味の強い冬小麦を使用することでマイルドで深みのある味わいに仕上がっているのが特徴です。
他のバーボンと比較して味に癖があり、特にトウモロコシの風味が強いが、ハイボールにすると炭酸水がいい具合に混じりあって、癖とパンチのある味わいが楽しめる、という声が多かったです。
ジャックダニエルやワイルドターキー(スタンダード)よりも複雑さがあるので、ハイボールにしても美味しいと評価する人もいました。
バーボン特有の香りをしっかり楽しみながら、ハイボールでさらっと飲みたい人におすすめです。
度数 | 45% |
熟成期間 | ノンエイジ |
3位.ワイルドターキー スタンダード
2,290円 700ml
ほどよい甘みとスパイシーな味のハイボール用バーボン
3位は、ワイルドターキーで最も入手しやすいノンエイジのスタンダードです。
ワイルドターキーは、他のバーボンより少ない加水量で製造されているため、豊かな風味が保たれていることで知られています。そのため、バーボンらしい力強い味わいと香りを求める人に支持されている印象があります。
バニラ、キャラメルのような甘さと柔らかな口当たり、ウッディな香りと樽由来のスパイシーさが感じられます。
価格的に近い「I.W.ハーパー ゴールドメダル」と比較すると、ワイルドターキーのほうが甘みが控えめで、香りが豊かで、若干クリーミーな質感です。
アンケートでは、「ストレートだとスパイシーさと苦味を感じるが、ハイボールにすると味がまろやかになって美味しい」という評価が目立ちました。
キリッとした味わいのハイボールが好きな人におすすめのバーボンです。
度数 | 40.5% |
熟成期間 | ノンエイジ |
4位.フォアローゼズ
2,045円 700ml
バラのような香りと甘い風味のハイボール用バーボン
第4位のフォアローゼズは、原料、水、技術に細心の注意を払ってつくられた10種類のウイスキーのブレンドし、バラのようなユニークさを感じさせるバーボンです。
華やかな花の香りと、リンゴのような豊かな果実の香りが特徴。はちみつのような甘みもあり、なめらかな味わいでクセがなく初心者にも飲みやすい銘柄です。
ストレートは甘めで、かつ一口でアルコールの強さが先に来るので飲み慣れた人向きですが、ハイボールにすることで刺激が弱まり、ほどよくさわやかに飲むことができます。
「ジムビームは苦手だけど、フォアローゼズは飲みやすく感じた」という初心者の方のコメントもあったので、飲みやすさを重視する人に向いているバーボンといえます。
度数 | 40% |
熟成期間 | ノンエイジ |
5位.I.W.ハーパー ゴールドメダル
2,205円 700ml
クセがなく飲みやすいハイボールが楽しめる
第5位のI.W.ハーパーは、トウモロコシの配合率が86%と非常に高く、バニラや蜂蜜のような香りと甘味があり、口当たりまろやかで優しいコクのある味わいが特徴的です。
ハイボールにすると、オーク樽の風味とバニラのような香りが引き立ちます。甘すぎず、バランスの良い味わいが楽しめます。
また、ハーパーはハイボールにしてもウイスキー本来の味わいが崩れにくく、クセも少ないので食事にも合わせやすいのがポイントです。
アンケートでは、「癖や甘みが元々少ないウィスキーだが、ハイボールにすることで甘みを感じて、さらに飲みやすくなる。」というコメントが目立ちました。
度数 | 40% |
熟成期間 | ノンエイジ |
6位.ジャックダニエル
4,900円 1750ml
バニラ、メープルの甘味が引き立つハイボールが楽しめる
第6位のジャックダニエルは、バーボンという大枠のカテゴリの中の「テネシーウイスキー」に分類されます。
サトウカエデの木炭でウイスキーを "ろ過 "するチャコール・メローイング製法により、雑味が取り除かれ、芳醇な味わいに仕上がっているのが特徴です。
ストレートでもバーボン特有のセメダインのような香りが少なく、濃厚な甘みと洗練された風味の良さがあります。
オーク樽由来のウッディな香りと、バナナやメープルのような甘い味わい、キャラメルのようなほのかな苦味が特徴です。ハイボールにすると甘味が抑えられて、トロピカルな香りが引き立ちます。
「ハイボールにすると後味がドライな印象になり、スッキリとしたのど越しを楽しめる」という評価が目立ちました。
度数 | 40% |
熟成期間 | ノンエイジ |
7位.オールドクロウ
1,776円 700ml
爽やかな風味のなかにある複雑な味わいが楽しめる
第7位のオールドクロウは、医学博士であったジェームス・クロウによって創業され、現在バーボンウイスキーの主流となっているサワーマッシュ製法の確立とともに誕生しました。
日本の名優が愛したバーボンとしても知られていますが、その後、生産設備の変化により味わいは変化しており、当時のものとは異なります。
現在のオールドクロウは全体的に辛口でドライな印象で、ほのかに香るバニラ、フルーティーな味わいにナッツのような香ばしさが加わっています。
ハイボールにするとアルコールの辛味がマイルドになって、爽快感のある味わいが楽しめます。アンケートでは「バーボンらしい香りがハイボールでもしっかり楽しめる」という評価が目立ちました。
度数 | 40% |
熟成期間 | ノンエイジ |
8位.アーリータイムズ ホワイト
1,735円 700ml
バーボンのような香りと苦い後味が特徴的なハイボールに
第8位のアーリータイムズ ホワイトは、厳密には「アメリカン・ブレンデッドウイスキー」となっています。
もともとバーボンの熟成には「内側を焦がしたホワイトオークの新樽に限る」という決まりがありました。
しかし、アーリータイムズ ホワイトは新樽ではなく、焦がしたオーク樽を再利用しています。したがって、バーボンとしてではなく、「アメリカン・ブレンデッドウイスキー」として販売されています。
とはいえ、ハイボールにするとバーボンのような香りがほのかに感じられ、うっすらとバニラのような香りと後味にゴムのような苦味のあるユニークな余韻があります。
口当たりはサラッとしていて、「レモンと合わせると美味しい」という評価が目立ちました。
度数 | 40% |
熟成期間 | ノンエイジ |
9位.エヴァン・ウィリアムス ブラックラベル
2,441円 750ml
ウッディ感とリンゴのような甘味のハイボールに
第9位は、冒頭でお伝えしたエヴァン・ウィリアムズ・ブラックラベルです。先述の通り、ヘヴン・ヒル蒸留所で生産されるバーボンです。
ピリッとしたアルコール感と、オーク樽由来のウッディさとフルーティーな風味が特徴。バーボン特有の接着剤のようなエステル臭は控えめで初心者にも飲みやすいです。
ハイボールにすると、ウッディ感と青リンゴのような甘みが調和し、後味にシナモンのスパイス感をほどよく感じます。
ジャックダニエルが好きな人や、癖の少ないバーボンが好きな人におすすめです。
度数 | 43.3% |
熟成期間 | ノンエイジ |
9位(同率).イエローローズ オブ テキサス スタンダード
2,555円 700ml
軽い口当たりのハイボールが楽しめるバーボン
イエロー・ローズ・オブ・テキサス・スタンダードは、ヘブンヒルの子会社である「ケンタッキー・リザーブ・ディスティリング・カンパニー」が製造するバーボンです。
このウイスキーは低価格の割にコクと甘みが強く、ハイボールにするとバニラ、メロンの甘味、ナッツの香ばしさを感じ、次第にバナナのトロピカルな香りが追随します。
後味にやや苦みを感じますが、青りんごのような酸味と甘味が絡み合います。
度数 | 40% |
熟成期間 | ノンエイジ |
9位(同率).ノブクリーク
4,285円 750ml
力強いバーボンが楽しめるハイボールに
ジムビーム蒸溜所が製造する「ノブクリーク」は、禁酒法以前の「力強い味わいのバーボン」を目指してつくられたクラフトバーボンです。
9年という長期熟成とバーボンとしては高めのアルコール度数でつくられており、バニラのような甘い香りが特徴。
オーク由来のウッディな風味、ナッツの香ばしさも含まれており、まろやかでコクのある味わいが楽しめます。
熟成感が他のアメリカンウイスキーとは異質です。度数も高いので、ハイボールにしても最後までヘタレることなく美味しく飲めます。
度数 | 50% |
熟成期間 | 9年 |
9位(同率).ファイティングコック
2,222円 750ml
甘みの中にアルコールの刺激と、ローストしたナッツの風味
最後に紹介するファイティングコックもアルコール度数が高く、飲み慣れた人におすすめのパンチのあるバーボンです。
スーパーやドラッグストアで見かける機会はほとんどなく、酒屋さんに置いていたらラッキーという印象の銘柄です。
甘さはかなり抑えられていて、淡麗辛口でドライ、クリーンな味わいが特徴です。ハイボールにするとアルコール感のある刺激とローストしたナッツの香ばしい風味、キレの良さが際立ちます。
辛口で甘くないハイボールが飲みたい時に選びたいバーボンです。
度数 | 51.5% |
熟成期間 | ノンエイジ |
ハイボールに合うほかのウイスキーも紹介!
今回のランキングでは、コストパフォーマンスの面で優れているジムビームが1位となりました。
アンケートの回答の中でも特に多かった口コミは
- スーパー、ドラスト(ドラッグストア)でも気軽に買える
- 味にクセがなくて飲みやすい
- ストレートだとアルコールの刺激が強いけど、ハイボールにするとフルーツの香りと甘みが引き立つ
というものでした。個人的には、ジムビームは若いウイスキーらしい荒々しさがあると感じますが、ハイボールにすることで荒々しさが逆に良いアクセントになって、良い相乗効果をもたらしていると感じます。
また、コスパの面でもジムビームは優秀です。4Lの業務用サイズで購入すると100mlあたりの単価は今回紹介した1Lサイズの半額近い131円になります。まさに、コスパ最強のハイボール用バーボンと言えます。
今回は、アンケートの回答結果をもとにバーボンを紹介しましたが、他にも、1000円台で買える「ベンチマークNo.8 」などもハイボールと相性が良いのでおすすめです。
もっと多くのバーボンから選びたい方は、本当に美味しいバーボンウイスキーおすすめ人気ランキング44銘柄【2024年】をご覧ください。
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